2012年11月26日

クォータービュー

Taddiのこのサイト内で最もDL数が多いのは
クォータービューサンプルです。
しかし、このサンプルはTaddiがメモリーキューブを製作した際の
スクリプトをもとにしており、
Taddiの試行錯誤で「とりあえずクォータービューで動くぞ」
という状態のものを公開してきました。

公開から時間もたっており、
なおかつ今見ると汎用性は乏しく、実用に耐えない作りで
とてもサンプルという名前を付けておくのはおこがましい
出来映えでしたので、完全リメイクすることにしました。

サンプルは公開作品からダウンロードしてください。

サンプルの中身を簡単に説明すると
MapToQua_*
QuaToMAP_*という自作関数がポイントになります。

MapToQua_*関数は、
二次元のmap(x,y)を、クォータービューでチップを配置するための座標に変換します。
この関数で座標を求めることで、マップを描画できます。

注意しなければならない点は、
この変換は、座標を45度傾けるだけで、
描画順序までは変換されないということです。

Y座標は影響ないけれど、
X座標は逆順に描画しなければならないので、
描画処理のループ内で「xr=6-cnt」と逆さまになるように処理しています。

一方、QuaToMAP_*関数は、
クォータービュー上のある点をマップ座標に変換します。

マウスを動かすとその意味がわかると思います。
この関数は、マップ上のキャラクターの描画順序の決定に使用します。

注意しなければならない点は、
左上座標で判定するということです。
HSPではgcopyなどの標準描画命令は、左上が起点のため、このようになります。

今回はキャラクターの移動途中で、描画順序が変わるので
ppxに+24、ppyに+60することで、判定がずれないようにしています。

今回のサンプルは、改良次第で複数のキャラクターが歩き回るマップや、
高低差のあるマップを移動するなど応用できます。

ただし、いずれもかなりの部分で経験則に基づいて制作しているので
バグが存在する可能性もあります。

より、効率的で汎用性のあるスクリプトに改善できる
アイデアなどございましたら、ぜひコメントください。
posted by Taddi at 00:00| Comment(0) | 覚書

2012年11月19日

TaddiとHSP

今週末は仕事を片付けながら、
サイトのリニューアル作業を進めていました。

思えばHSPコンテストが10回目になるのだから、
Taddiのホームページもぐだぐだながら
10年目になるという事実に、今更ながら気づきました。
そこで昔の写真などなど探してみたところ、
ちょうどその頃、
ドイツで撮った写真が出てきたので、トップ絵にしてみました。

さて、良い機会なのでTaddiがHSPを始めたきっかけを
勝手に書き綴っておこうと思います。

・・・

10年前、Taddiはドイツに留学することになりました。
しかしドイツに渡ったものの、不手際や自分の力のなさから
思うように事態が進展せず、大きな挫折をしてしまいました。

そんな時、パソコンだけは持って行っていたので、
持て余した時間にネットをするようになりました。

その頃はRPGツクールの作品が全盛で、
ムーンホイッスルやIndeTerminatePLUSや
それこそ市販レベルの作品が群雄割拠する時代でした。

時間だけはあったので、
とにかくいろいろなフリーゲームをプレイし続けました。
そんな中でもCresteajuには衝撃を受けました。
プロでもなく、一人でこの作品を作り上げたことにとにかく驚いたのです。

今の自分なら、時間だけはあるのだから、何か作りたい。
そう思っていろいろ探していた時にHSPにたどり着いた次第です。

はじめはCresteajuへの憧れもあり、
HGIMGを使ってメタルマックス風なRPGを作りたい。
という無茶苦茶な初心者的思考で、
いろいろやりました。
その結果は、散々たるもので時間だけが過ぎていきました。

そんな時にHSPコンテストが開催されることを知りました。
留学中、何も残せなかった・・・という思いで憂鬱でしたが、
何か形に残そうと一生懸命になれたのは、
たぶん、HSPコンテストに向けて制作していた時だけだった様な気がします。

しかし、その結果は次選どまり・・・。だけど、悔しさは全くありませんでした。
入賞作品を見るとLiNさんのRPGに、MIAさんのショート作品など
「HSPを極めて行けばこんな作品が作れるんだ」と、感激したことを覚えています。

・・・

今思えば、あの時、HSPの可能性にどっぷりとハマって
しまったような気がします。

もともと文系なので
本気でプログラマーを目指そうと思ったことなどありません。
だから、C言語などの他言語に踏み出そうとすることもなく、
今に至ります。

だけど、満足しています。
ふと思いついたアイデアを形にすることって、
なかなかできることではないし、
ましてや、ゲーム制作の専門学校どころか、
情報系の授業をろくに受けたことのない人間でも
こうやってゲームが作れるのですから。


何より、嫁からは「安い趣味でいいよね」って言われますから・・・。


そんなわけで10年たちましたが、
HSPコンテストの放送では
「これからも続けられる限り続けていきます。」
と、来年も続行されることが(ほぼ)約束されたので、
Taddiもそれに可能な限り、付き合っていきたいと思います。

今後の予定としては、未完の作品を完成させることを優先しつつも、
来年に向けてのことも少しずつ軌道に乗せながら
10年目のTaddiも頑張っていきたいと思います。
それでは、今後ともよろしくお願いします。
posted by Taddi at 23:08| Comment(0) | 雑記